『木』には親しみを持って関わって来ました。
良し悪しは別として、
何らか製作の必要がある場合、
まずは「木」で何とかならないか考えます。
住宅の造作物の場合、大抵「木」で賄えますし、
木じゃないと出来ない事も多々あります。
しかし、縁があってメンテナンスに携わっている
『店舗』の場合、「木」では上手く行かない事も
多く、今回もその一つ・・。

飲食店厨房のオイルトラップの蓋です。
「鉄製・・!? そりゃそうだろ!」
そう突っ込まれそうですが、実は本気で
一度は「木製」を頭に描いたのです。
「木の方が趣があるよな・・」。
・・全く必要の無い事です。

というわけで、鉄製の蓋を作りました。
縞鋼板で、裏側にはズレ防止やたわみ防止の
施しがあります。

亜鉛の電気メッキと錆止め塗料を施しています。

ボロボロになってしまった既設の蓋は
持ち上げやすいようにでしょう、2分割してありましたが、
今回は多少重くても1枚型にしました。
どうしても弱くなるのと、臭い防止のためです。

こうして写真に撮ると、やはり素っ気無いので
「やっぱり木だったかな・・」
などとは絶対思いません。
どう考えても『鉄製』でしょう。
お願いしている鉄工所には、
椅子の足を作ってもらったり、
ステンレスで衝立を作ってもらったり、
細かい品物ばかり依頼していますが、
「何でも作りますよ~」と
Dメンテの仕事内容から言うと頼もしい限りです。
無機質な金属の加工物も、
思いを持って作れば温かい品物なのだと
最近気付かされました。
福田 聡