
以前ご紹介したように、新たに手摺を加えた
この階段は、玄関を開けた大きなホールの中に
あり、そこで行われるピアノの演奏会の
観客席になっていました。
グランドピアノが3台あり、アビテックス(防音室)も
備えていたこちらのお宅では、新築当時から
現在に至るまでピアノ教室を営まれています。
新築時に、設計者が提案したこの階段兼観客席が
出来た時の嬉しさを、今だに覚えています。

家族のパブリックスペースが広がる2階に上がって
行く階段が、必要に駆られてとは言え、一段と
ゴージャスになりました。

特別大きい家ではないのですが、踊り場に斜めの
段がなく一段で構成されているという、ちょっとした
贅沢が、大きなゆとりを感じさせてくれます。

「グースネック」と呼ばれる手摺の部品です。
階段の勾配と高さに合わせるのに
苦労しました。
浴室の手摺と同じで、身体を預ける事が目的の
階段手摺です。
強くある事は当たり前ですが、建てた時からの
“見せ場”の中に、違和感無く、むしろ美しくなる
くらいの「手摺」が出来上がったと思います。
福田 聡