
鏝塗りの仕上げながら、出来るだけ鏝目を
付けずに少し押さえてスタッコ調の目を
出した外壁仕上げは、その濃い目の黄色との
相性も良く、オーナーさんのお気に入りの
仕上げです。

近くに山林が多いのと、植木が多いのと相まって
特に北側の面に多量の胞子が着いています。
外装のリニューアルにあたって最終的に決めたのは
「塗らない」事・・。
鏝塗りの外壁は塗り込む材料そのものが仕上げの
色になっているので、塗装の塗膜と違って
汚れで「色が隠れる」事はあっても
「色が取れる」事はありません。


塗ったらどうしてもそのテクスチャーを微妙に
変える事になるリスクを回避して、念入りに
高圧洗浄をする事にしました。
現在緑色になっている胞子やカビの根が残らない
ように、予め薬品を施しておきます。



水圧で仕上げを痛めない様気を付けながら
丁寧に緑の汚れを落としていきます。

深い所に入り込んだ色はどうしても取れない
箇所もありますが、新築の時の感動が蘇る位には
十分なりました。
いや、それが返って深みを増してくれて
『味』にすら感じます。
塗るリスク、塗らないリスクをよくよく
考えた上での成功例だと思います。
福田 聡